民放バラエティーとは一線 NHK「スポーツ語り亭」の魅力とは
球春到来だが、スター不在のプロ野球より面白かった番組がある。先週日曜の「スポーツ語り亭」(NHK-BS1)だ。
BSには「吉田類の酒場放浪記」(BS─TBS)のように、視聴者が酒を飲んでる気分(実際に飲みながら見る?)になってくつろげる番組がある。また、「アスリートの魂」(BS1)のように、スポーツ選手に密着してプレーを細かく解説する硬派なドキュメントもある。「スポーツ語り亭」は前者のくだけた感じと後者のまじめな中身を混ぜた作りで、面白いのだ。
舞台となるミッツ・マングローブが仕切るお店に現れたのは掛布雅之、金本知憲、山崎武司。カウンターに腰かけ、「4番バッター」というテーマについて語った。
3人の思い出のホームラン映像を見ながら、江川との名勝負を演じた掛布が「あの球(江川のアウトハイのまっすぐ)を打ったのはおまえだけだろ」とコーチに言われたという裏話をマジメに披露すれば、山崎は「(4番になる前は)遊ぶことしか考えてなかった(笑い)」、金本は「4番はモテる」という話で爆笑をとる。