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青山真治映画監督

2000年「EUREKA(ユリイカ)」がカンヌ国際映画祭国際批評家連盟賞とエキュメニック賞をダブル受賞。その後も「私立探偵濱マイク・名前のない森」「こおろぎ」「東京公園」など国際映画祭に多数出品。小説家としても「ユリイカ」で三島由紀夫賞を受賞。11年からは舞台演出も手がけ、12月13日まで東京・池袋の東京芸術劇場で「フェードル」(とよた真帆主演)を上演中。

<1>芝居の期間は朝から晩まで、妻のとよた真帆と話し合い…

公開日: 更新日:

 だから今でも一番好きなのは稽古場です。もうそれは、ずっと稽古場に住みたいくらい(笑い)。稽古場では役者やスタッフとずっと一緒です。帰宅してもとよたとは一緒ですから、芝居の期間はもう朝から晩まで、四六時中芝居のことを「ああでもない、こうでもない」と話しているか、距離を置いているか、お互い黙っているか。

 そんなふうに稽古場の風景に興味を持って、妻のとよたに演劇プロデューサーの笹部博司さんを紹介してもらいました。笹部さんにその思いを告げ、演劇についていろいろと教えていただいた。そして笹部さんから「こんな戯曲があるんだけど興味ある?」と言われたことで、ますます舞台への興味が高まっていったのです。今回の「フェードル」でもプロデューサーを務めていただいています。

 さて、そうやって僕が挑戦することになった初めての舞台は11年、天王洲の銀河劇場で上演した「グレンギャリー・グレン・ロス」です。男ばかりの舞台となりましたが、この時、出演していただいた有名俳優さんと舞台について話したことで、僕はさらに舞台に夢中になっていくことになるのです。

【連載】本職「映画監督」 今は舞台に夢中

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