乳がん患者は「納豆」を食べてはいけない? がん細胞と大豆イソフラボンの関係
乳がん治療中のため大豆製品を控えている──。こんな内容の投稿が、近頃SNSで散見される。納豆、豆腐、豆乳などは、乳がんリスクを上げる? 乳がん治療専門医の志茂新医師(青葉病院三軒茶屋ブレストセンター院長)に聞いた。
乳がんの70%は「ホルモン受容体陽性乳がん」で、女性ホルモンであるエストロゲンが乳がん細胞の増殖に強くかかわっている。
大豆に含まれるポリフェノール「大豆イソフラボン」が代謝されて、エクオールという成分が生まれる。これがエストロゲンに化学構造が似ているため、「大豆製品が乳がんリスクに関与するのでは?」という不安が生じがちだ。しかし、過度の心配は無用だ。
「大豆イソフラボンの作用は、エストロゲンに比べてはるかに弱い。むしろ『大豆製品は乳がんの発症/再発リスクを減少させる可能性がある』ということが複数の研究で示されているのです」(志茂医師=以下同)
2022年版の乳癌診療ガイドラインには「食事によるイソフラボン摂取は乳癌患者の予後に影響を及ぼすか?」とタイトルがついたページがあり、そこでは「発症・再発リスク減少の可能性」に言及した文章が掲載されている。


















