上海旅行で気づいたこと…フードデリバリーが変える街の風景

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 今月上旬、中国・上海を旅してきた。街を歩いていて何度かヒヤリとしたのは、気配もなく脇をすり抜けていく電動スクーターたちだ。エンジン音がない分、存在に気づきにくい。

 中国の大通りは、「車道」「非機動車道」「歩道」が分離された構造になっている。電動スクーターは「非機動車」に分類され、免許不要で専用レーンを走行できるという。もっとも、現実には赤信号や歩道をショートカットするスクーターも少なくない。冒頭のようなヒヤリが何度もあった。

 では、なぜ彼らはそこまで急ぐのか。スクーターの荷台を見れば答えは明らかだった。弁当袋をいくつもぶら下げ、大型の保温ボックスを積んだ配達員ばかりなのである。中国では今、フードデリバリーが爆発的に普及している。

 ランチタイムになると、ファストフード店のカウンターには何十個もの注文品が並び、配達員たちが次々とピックアップしていく。店によっては配達員専用の待機スペースまで設けられている。

 オフィスビルやマンションの1階には宅配ロッカーが整備されていて、利用者は外に出ることなく商品を受け取れる。筆者が宿泊したホテルのフロントにも、配達品がいくつも積み上がっていた。

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