息切れ、靴下のゴム痕、疲れやすさ… それらの原因は「心不全」かもしれない
「少し動いただけで息切れがする」「疲れやすい」「足首の靴下のゴムの痕がなかなか消えない」──。こういった症状が続くようなら心不全かもしれない。早めの対策が健康的な長寿につながる可能性は高い。
心不全は「心臓の収縮や拡張がうまくできなくなる病気」だ。
心臓は収縮して血液を送り出し、拡張して血液を取り込む。収縮や拡張ができないと、体の血流が滞ってうっ血し、肺や足に水分がたまる。
症状は、息切れ、呼吸困難、疲労感、足のむくみなど。最初のうちは「年のせい」と思ったり、喫煙者の場合は「たばこの影響」と勘違いしがち。そもそも心不全は病気の内容の認知度が高くない。循環器病研究振興財団の調査では「言葉の認知度は高い(97.7%)が、症状まで正確に理解している人は27.3%」という結果が出ている。
心不全について正しく知るべき理由──それは、心不全は対策が遅れると、命に関わる病気だからだ。
「心臓の病気による2大死因は心不全と心筋梗塞です。心筋梗塞による死亡は減少効果にありますが、心不全による死亡は増加しています。心不全は、ヘフレフ(HFrEF)とヘフペフ(HFpEF)のタイプに分けられますが、後者のヘフペフは特に治療が難しい。ヘフレフは4つの薬の併用で入院や死亡率を大幅に減少させることが可能になったのに対し、ヘフペフは同じ薬を使っても予後が改善しにくいのです。それを示す結果が、大規模臨床試験でも出ています」(日本心不全学会理事長/富山大学第2内科教授・絹川弘一郎医師=以下同)


















