赤字国債頼みの補正予算で「世界最弱の円」に拍車…ついにトルコ・リラを下回る

公開日: 更新日:

円安で外為特会ホクホク」──。今年1月の衆院選の応援演説で高市首相が、そうブチ上げてから、日本の凋落は早かった。今や日本円の実力は世界最弱。政府・日銀の為替介入から1カ月足らずで、1ドル=160円に肉薄している。

 先週末24日、米ブルッキングス研究所のロビン・ブルックス上席研究員が、日本円について自身のXに投稿した分析が話題を呼んだ。通貨の実力を示す実質実効為替レートのチャートを示しながら、〈円は今やトルコ・リラを追い抜いて世界最弱になった〉〈日本の莫大な政府債務の結果である〉と指摘したのだ。

 ブルックス氏は、より詳細なリポートで〈この10年近く世界最弱の通貨だったリラを今や円が下回ったという事実は、重大な警告として受け止められるべき〉と強調。〈巨額の債務負担により、日銀は財政危機を防ぐために金利を抑え込まざるを得ない〉〈債務残高を減らすことが唯一の解決策〉と続けた。

「ひと昔前は『皇居の土地を売れば、ハワイが買える』と言われたものでした。そのぐらい円は強かったのですが、トルコ・リラの価値も下回り、実力は1ドル=360円よりも低い。かつて『ジャパン・アズ・ナンバーワン』と呼ばれ、世界に君臨した日本経済の姿はどこにもありません。日銀も速水優総裁時代は『円高は国益』とのスタンスでしたが、徐々に産業界の利益優先・円安誘導へとシフト。特に安倍政権以降、ますます円の価値が毀損され、実質購買力は落ち込んでいきました。一億総中流は遠くに過ぎ去り、今では子どもの7人に1人が貧困という惨状です」(経済評論家・斎藤満氏)

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • トピックスのアクセスランキング

  1. 1

    289億円負債で経営破綻した絆ホールディングスと政界の“不可解なキズナ”を福祉関係者が注視

  2. 2

    止まらない長期金利上昇に高市政権ビビり…「骨太の方針」原案発表から数日で慌てて修正の前代未聞

  3. 3

    経済オンチ高市政権の呆れた居直り…「骨太の方針2026」で堂々“円安インフレ容認宣言”盛り込む

  4. 4

    高市首相と片山財務相が「1ドル=162円」突破で足並み乱れ…2人が“微妙な関係”に陥った裏側

  5. 5

    ラーメン店&焼き肉店の倒産が過去最多…厳しい円安と物価高だけじゃない「意外な影響」とは

  1. 6

    家族連れ、夫婦、出張…新幹線代をケチって自由席へ「指定席代」は節約すべき対象?

  2. 7

    民間在庫量が過去最多、強まる先安感にコメ業界複雑…消費者安堵の裏で生産者が大量離農の恐れ

  3. 8

    円安は止まらず、ドルベースの日経平均株価は下落…海外勢の利益確定売りは今後も続く

  4. 9

    補正予算3兆円は全額赤字国債、財政悪化懸念に高市・片山コンビが“安心感”強調も…マーケットの不信感は募るばかり

  5. 10

    ヨドバシが駅直結の東口で開業 池袋家電戦争で問われるビックとヤマダの戦略

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    戸郷が離脱、則本メッタ打ちで巨人が緊急補強へ…候補に挙がる「オリックス投手」の名前

  2. 2

    巨人エース戸郷翔征の不振を招いた“真犯人”の実名…評論家のOB元投手コーチがバッサリ

  3. 3

    佐藤二朗騒動の余波!「福田組」の長澤まさみへの“ハラスメント”舞台挨拶の悪ノリ動画が再注目…女性視聴者は嫌悪

  4. 4

    孤立深まる高市首相…国会10日ぶり正常化でも続く“包囲網” 与党内からも反発の声噴出の自業自得

  5. 5

    ベネズエラの剛腕マチャドが今オフ、オリックスとの契約満了で日米争奪戦に発展か

  1. 6

    小池栄子が一番の被害者? 佐藤二朗“ハラスメント騒動”に足引っ張られた「さよならノワール」の評価は上々

  2. 7

    高市首相が衆院集中審議に“出たくない”とブー垂れ…身内の自民国対「もう疲れ果てた…」ヘトヘトのお気の毒

  3. 8

    山田涼介が「令和最強アイドル」と評されるワケ…主演ドラマ「一次元の挿し木」は玉森裕太を三歩リード

  4. 9

    白井球審への“侮辱行為”で退場した一部始終「何やおまえ、いい加減にしろよ!おまえも未熟なんだから…」

  5. 10

    沈黙貫く橋本愛vs佐藤二朗「週刊新潮」で反論の泥沼化…SNS連投で"自滅"を心配する声も