著者のコラム一覧
金森たかこマナー講師

大阪府出身。ビジネスマナー講師として、企業や行政機関などで講演・研修・コンサルを行う。フリーアナウンサーとしても活躍。

(1)「普通においしい」「普通でいい」…何げなく使っている「普通」とは?

公開日: 更新日:

「誠に遺憾に思っております」

 謝罪会見で、よく耳にする言葉です。

 丁寧で重みのある表現に聞こえる一方、「気持ちが感じられない」「形だけ取り繕っているよう」と、本来の内容とは別の部分で反発を招くことがあります。

 そもそも「遺憾」とは、「残念に思う」「好ましくないことだと考える」という意味で、直接的な謝罪を表す言葉ではありません。

 しかし以前から、公的な場で、はっきりとした謝罪の言葉を避けながら、「深刻に受け止めている」という姿勢を示す際によく使われてきました。

 そのせいか最近では、「結局、何を言いたいのか分からない」「本当に悪いと思っているのか」と受け取られることもあります。

 もちろん、言葉そのものが悪いわけではありません。ただ、本来の意味を考えず、「無難だから」「よく使われているから」という理由だけで安易に使うと、気持ちが伝わらないだけでなく、言葉が表面的で薄っぺらく感じられてしまうことがあります。

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