(1)「普通においしい」「普通でいい」…何げなく使っている「普通」とは?
「誠に遺憾に思っております」
謝罪会見で、よく耳にする言葉です。
丁寧で重みのある表現に聞こえる一方、「気持ちが感じられない」「形だけ取り繕っているよう」と、本来の内容とは別の部分で反発を招くことがあります。
そもそも「遺憾」とは、「残念に思う」「好ましくないことだと考える」という意味で、直接的な謝罪を表す言葉ではありません。
しかし以前から、公的な場で、はっきりとした謝罪の言葉を避けながら、「深刻に受け止めている」という姿勢を示す際によく使われてきました。
そのせいか最近では、「結局、何を言いたいのか分からない」「本当に悪いと思っているのか」と受け取られることもあります。
もちろん、言葉そのものが悪いわけではありません。ただ、本来の意味を考えず、「無難だから」「よく使われているから」という理由だけで安易に使うと、気持ちが伝わらないだけでなく、言葉が表面的で薄っぺらく感じられてしまうことがあります。

















