著者のコラム一覧
大高宏雄映画ジャーナリスト

1954年浜松市生まれ。明治大学文学部仏文科卒業後、(株)文化通信社に入社。同社特別編集委員、映画ジャーナリストとして、現在に至る。1992年からは独立系を中心とした邦画を賞揚する日プロ大賞(日本映画プロフェッショナル大賞)を発足し、主宰する。著書は「昭和の女優 官能・エロ映画の時代」(鹿砦社)など。

「この世界の片隅に」キネ旬ベスト・テンで1位獲得のワケ

公開日: 更新日:
「この世界の片隅に」(C)こうの史代・双葉社/「この世界の片隅に」製作委員会

 ちょっとした驚きである。昨年公開の日本映画を対象とした「キネマ旬報ベスト・テン」で、ヒット中の「この世界の片隅に」がベストワンに輝いた。アニメーションのベストワンは宮崎駿監督の「となりのトトロ」以来28年ぶりだという。

 驚いた理由は2つある。アニメの評価には比較的厳しい…

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