「制約」があったほうが創造的なアイデアが生まれる
皆さんは、アイデアを求められたとき、どのようにして頭を使うようにしていますか?
このコラムで以前紹介した「あえてボーッとしてみる」なども面白い頭の使い方ですが、ライダー大学のホート=トロンプとコロンビア大学のストークスの「制約(ルールや制限)が創造性を促進する」という研究(2017年)は、また違ったアプローチからアイデアをもたらすものです。
この実験では、大学生を対象に、2行の文章(誕生日カードや感謝のメッセージなど)の作成を行ってもらい、以下の制約あり・なしの2つの条件で検証しました。
まず【制約ありの条件】のグループでは、実験者から指定された特定の単語(例:シャツ、ベスト、犬、カイトなどの具体的な名詞)を2行の文章の中に必ず含めなければならないというルールを課し、作成してもらいました。
次に【制約なしの条件】のグループでは、単語の制約がなく、自由にメッセージを作成してもらいました。この2グループを比較したところ、制約ありのルールに従って作成された文章の方が、審査員によって「より創造的」だと評価されたといいます。たとえば、制約ありの条件では、「愛している」というメッセージを作成する際に、「We belong together like a sweater and vest: and I'll write it across my chest」(私たちはセーターとベストのように一緒だよ。そのことを私は胸にきざんでおくよ)などの文章があった一方で、制約がない条件ではありふれたものが多数になったそうです。


















