マンション価格高騰で…とうとう「50年住宅ローン」まで出現の世も末

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「新・家の履歴書」という連載が週刊文春にある。

 著名人が自分の住まいの変遷について話しているのだが、これが面白い。家に歴史ありだ。

 私の住んでいる荒屋(あばらや)にも歴史というほどではないが、私の家族の人生が染み付いている。

 敗戦直後、新聞社に勤めていた父親が、義父の勧めで、金の工面に苦労して土地を買ったと聞いた。子どもの頃は玄関にたらいを出して湯を張り、風呂代わりにした。

 都心からそう遠くない文字通り「ネコの額」だが、縁側から箱庭を眺めると、そこだけ深山幽谷の趣があるのが気に入っている。

 私が大学に入る頃に建て直したが、庭はそのまま残した。

 結婚して一度家を出た。みそ汁の冷めない距離の4階建て賃貸マンションの4階。地方から出てきた同期が次々都心にマンションを買い始めた。2LDKが1800万円前後だったか。20年ローンが多かった。

 3人目の子どもが生まれ、母親のたっての頼みもあり、実家へ戻った。2階だけ1000万円ほどかけて改築した。その息子も昨年、不惑を迎えた。

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