熱中症予防で侮れない「朝食」の重要性…5割が抜きがち、毎日必ず取る人より発症率は1.6倍
日本列島は、夏本番を思わせる暑さが続いている。九州北部では連日、最高気温が35度以上の猛暑日が観測され、関東や関西でも猛暑日に迫る高温だ。今年は梅雨が比較的涼しく、体が暑さに慣れていないところに連日の高温では、やっぱり熱中症が怖い。
50歳の記者は2年前の真夏、電車で取材先に向かう途中、エアコンが効いた車内で体のほてりを感じた。午後3時ごろの下り線とあって車内はガラガラ。冷房がしっかりと効いているのにだ。
取材先の最寄り駅に着いて立ち上がると、めまいにクラッとして、トイレの個室に一時避難。小便がウーロン茶並みに色が濃くなっているのを見て驚いた。脱水を疑い、慌ててトイレを出て、コンビニでスポーツドリンクを購入。ガブ飲みしたが、落ち着く感じはなかった。取材まで20分ほど時間があり、近くのベンチで休んでから何とか取材を終え、取材先近くの内科を受診すると人生初めての熱中症だった。
「脱水が原因で、軽い熱中症を起こしています。めまいがひどいので点滴で水分と電解質を補って帰りましょう」
医師にそう言われたとき、「脱水」の言葉がピンとこなかった。取材前に社内で仕事しながら、水は飲んでいたから。脱水↓熱中症の関係性はだれしも頭に入っているだろうが、体の水分不足を招く意外な原因がある。そんな自覚なき脱水があると、元気な人でも熱中症になりやすいのだ。
大正製薬は今年4月、全国の工場や建設現場などの暑熱環境で働く20~60代の263人を対象に「熱中症対策」に関する調査を実施。その中で朝食を食べないことがあるか尋ねると、約半数の133人が朝食の欠食アリだった。そこで「朝食欠食アリ」と「毎日必ず朝食を取る」との熱中症経験率を比較したところ、「欠食アリ」は「必ず取る」に比べて1.6倍の35.3%に上った。朝食を欠くことが、熱中症リスクにつながっていることがうかがえ、実は記者もその日、朝食を食べていなかったのだ。
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