(7)お互い、縄張りは荒らさんように
城内に入って来た茜太夫を見て、一人の年増の遊女が歩み寄って来た。
「お互い、縄張りは荒らさんようにしましょ」
遊女は小菊といった。この小菊が遊女たちを取りまとめているらしい。茜は芸を売るだけで、身は売らない。そうしないと遊女たちの分け前を奪うことになるからだ。
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