著者のコラム一覧
永井紗耶子

1977年、神奈川県出身。慶応義塾大学文学部卒。新聞記者、フリーライターを経て、2010年「絡繰り心中」で第11回小学館文庫小説賞を受賞し、デビュー。21年、「商う狼-江戸商人 杉本茂十郎-」で第40回新田次郎文学賞を受賞。23年、「木挽町のあだ討ち」で第36回山本周五郎賞と第169回直木賞のダブル受賞を果たす。近著に「青青といく」「めぐる糸」など。

(7)お互い、縄張りは荒らさんように

公開日: 更新日:
イラスト・遠藤拓人

 城内に入って来た茜太夫を見て、一人の年増の遊女が歩み寄って来た。

「お互い、縄張りは荒らさんようにしましょ」

 遊女は小菊といった。この小菊が遊女たちを取りまとめているらしい。茜は芸を売るだけで、身は売らない。そうしないと遊女たちの分け前を奪うことになるからだ。
… 

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【連載】修羅にうたう

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