手話でのコミュニケーションに揺れる少女を描いた物語「夢見る言葉」丸山正樹著
「夢見る言葉」丸山正樹著
高校生の荒井美和には聴覚障害のある異父妹、瞳美がいる。母は「手話だけの世界」で育てていいのか迷うが、瞳美は新設の公立聾学校に通うことに。
美和は、義理のいとこで聾者の司から愛を告白される。幼なじみの漆原英知と付き合っているのかと聞かれ、「私は好きなの」と答えた。手話だから言えたと思った。
聴こえない人と聴こえる人の会話をオペレーターがつなぐ電話リレーサービスが始まり、110番通報も聾者が自分でできるようになった。美和の養父は、それが自尊心につながるのではないかと言う。
曖昧な言葉のない手話でのコミュニケーションに揺れる少女を描いた物語。 (東京創元社 1980円)


















