夏に注意する病気(1)高血圧…薬の効きすぎと夜間高血圧を見逃すな
高血圧の人は夏、要注意なことが2点ある。「薬の効き過ぎ」と「夜間高血圧(日中は正常でも夜は高くなる)」だ。「しぎょう循環器内科・内科・皮膚科・アレルギー科」(兵庫県尼崎市)の執行秀彌院長に話を聞いた。
「血圧は一般的に、夏に低くなりがち。普段から薬で血圧を下げている高血圧の患者さんでは、自覚している以上に血圧が下がり過ぎている恐れがあります」(執行院長=以下同)
血圧が夏に低くなる理由は、主に2つある。ひとつは、気温の上昇に対する体の反応だ。暑くなると、体温が上昇し過ぎないように自律神経が働き、皮膚の表面近くの毛細血管が拡張する。血流を増やして熱を放散するからだが、ホースの先端を広げると水圧が下がるのと同じ原理で、多くの血液が広い範囲に分散するため、血管壁にかかる圧力が低下する。
もうひとつは、脱水だ。水分不足と発汗で血液の総量が減る。血管の中を流れる量が少なくなれば、血管壁への圧力も低下する。
「血圧が下がり過ぎると、脳や全身の筋肉へ送られる血流が減少して酸欠状態になり、立ちくらみやふらつき、慢性的な疲労感や倦怠感が生じやすくなります。転倒し頭を強打する患者さんもいて、放置するのは危険です。一方で、もっと危険なことがあります。それは、自己判断で薬をやめる・減らすことで、思わぬ事態を招く恐れがあります」


















