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てれびのスキマ 戸部田誠ライタ―

1978年生まれのテレビっ子ライター。「芸能界」というビジネスは、いかにして始まったのか。貴重な証言を収録した「芸能界誕生」(新潮新書)。伝説の番組「アメリカ横断ウルトラクイズ」を基に描く青春群像ノンフィクションノベル「史上最大の木曜日 クイズっ子たちの青春記」(双葉社)。2つの最新著が絶賛発売中!

小泉孝太郎を他者第一にした "師匠"いかりや長介の教え

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「『もう孝太郎さんが結婚できる人はムロさんしかいないんじゃないですか?』って言われました」(小泉孝太郎テレビ東京「チマタの噺」7月17日放送)

「好青年」を絵に描いたような俳優の小泉孝太郎も、もう40歳。「越えないといけない線」をなかなか越えることができず、結婚はまだしていない。「(相手は)僕のこと以外にも父と弟のことが頭に浮かびますもんね」と笑う。言うまでもなく父は元総理の純一郎、弟も政治家の進次郎だ。そんな彼が、自身のラジオリスナーから言われたという言葉を今週は取り上げたい。

 ムロツヨシと孝太郎が“親友”だというのは有名な話だ。2人が出会ったのは、ムロがまったく無名の頃。出会った瞬間からウマが合ったという。やがて週1回、横須賀の小泉邸に泊まりに行くような仲になった。

 ある日の朝のことだ。

「おい、納豆を100回まわすとおいしいらしいぞ!」

 突然、父・純一郎が口を開いた。

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