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てれびのスキマ 戸部田誠ライタ―

1978年生まれのテレビっ子ライター。最新著「王者の挑戦『少年ジャンプ+』の10年戦記」(集英社)、伝説のテレビ演出家・菅原正豊氏が初めて明かした番組制作の裏側と哲学をまとめた著者構成の「『深夜』の美学」(大和書房)が、それぞれ絶賛発売中!

ピース又吉直樹のぶっ飛んだ発想を支える大喜利的な思考法

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「正直、最初オファー断ったんですよ。ビビリすぎて家で見させていただきますって」(又吉直樹/フジテレビ「関ジャニ∞クロニクル」6月9日放送)

 “街ぶら”をしながら、即興で短歌を詠み、それを歌人の俵万智に寸評してもらうという企画に呼ばれたピースの又吉直樹(38)。俵のファンであり、短歌も好きだというが、自身が詠むのは初めてだという彼が、そのオファーを受けた時の状況を語った言葉を今週は取り上げたい。又吉にとって、俵万智の前で短歌を詠むのは、それほど大きなことなのだろう。俵も又吉が参加することに対し「短歌界にとっても“事件”」と言った。

 言うまでもなく、俵万智といえば「『この味がいいね』と君が言ったから 七月六日はサラダ記念日」という日本一有名といって過言ではない歌を詠み、短歌界を変えた人物だ。この歌のモチーフが実際はサラダではなく、鶏のから揚げであり、7月6日でもないことは知る人ぞ知る話だ。

 けれど、「味がいい」と言われ、記念日だと思った心の動き自体は真実。俵はそれがもっとも伝わりやすい言葉を選んだのだ。冒頭の番組でも、「真実を伝えるためだったら、事実と違っていい」と語った。

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