大激怒から落胆へ…爆問・太田“裏口入学”報道の複雑胸中

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■作家として事実上のダメ出し

 新潮社といえば、2010年に太田が出した初の短編小説「マボロシの鳥」を出版し、15万部を超すベストセラーになった。また、12年にも初の長編小説「文明の子」(ダイヤモンド社)の文庫版を同社から出版。蜜月関係で知られてきた。

「この出版不況の中、売れた『マボロシ――』は評価できますが、長編の方は話題性の割には売れなかった。しかも、太田は“賞を取りにいく”など気合十分でしたが、各賞のノミネートすらありませんでした。新潮社はこうした状況を踏まえた上で、今回のスキャンダルを週刊新潮が出すことを容認したのでしょう。太田もその辺の事情を痛いほど分かっているから、余計に彼のショックが大きいのだと思います」(スポーツ紙記者)

 つまり、裏口入学報道そのものより、新潮社に作家としての才能に見切りをつけられたことが、太田の怒りに油を注いでいるのかもしれない。

「どんな老舗出版社にも“作家タブー”が存在します。社内で歴史が古い小説などの出版部門は、週刊誌などを出す部門より発言力が大きいことが多い。過去にはある週刊誌が巨匠カメラマンの不倫を報じようとしましたが、写真集を出す部門やファッション誌などから大反対されてボツになりました。また、一昨年に女性誌が有名漫画家の不倫を報じましたが、あれは漫画を出してない出版社だからできたことなのです。なので、もし村上春樹のスキャンダルをキャッチしたとしても、『週刊新潮』はスルーするはずですよ(笑い)」(芸能ジャーナリスト・浅見麟氏)

 太田が“世界のHARUKI”ばりに売れていれば、こんなスキャンダルもひねりつぶせていたかもしれない。今からノーベル賞作家を目指すしかなさそうだ。

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