落語家・桂米團治さん 米朝は稽古が終わると飲ませ上手に

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■サシで飲んだ時はほとんどが芸談

 サシで飲んだこともあります。師匠と弟子の飲みという感じで、ほとんどは芸談。あの落語のあそこはこうや、ああやと。説教ではないんです。噺をきかせるための細かいポイントを話してくれる。あと、昔話ですね。先代の○○師匠はこんな話をしてはったとか。

 親子らしい会話といえば大学に入った時、「おまえ、乗馬部に入らへんか。乗馬ってなかなかオシャレでええで」と。自分がやりたかったんでしょうね。でも、体験入部しただけでした。それで2年生の時に枝雀・ざこばのお兄さまおふたりに背中を押されるようにして入門しました。今思うと自分は噺家にならないと、という使命感があって全然違う方向へは行きたくなかったんやと思いますね。

◇2月24日、新橋演舞場で還暦&噺家生活四十周年記念「桂米團治独演会」開催。桂米朝の映像とのコラボレーションが見られる。

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