梶原しげるさんの酒人生 みのもんたと銀座とバブル忘年会

公開日: 更新日:

「梶原しげるの本気でDONDON」(文化放送)をはじめ、バラエティー「フードバトルクラブ」(TBS系)の実況やベストセラー「口のきき方」の執筆など幅広く活躍。文化放送の先輩・みのもんたとの縁が深く思い出は尽きない。今は大の“クラフトビール党”だ。

  ◇  ◇  ◇

 みのさんにはよく銀座の店なんかに連れていってもらいました。店を回るペースが速くてね。席に着いて、飲んでしゃべってたと思ったらほんのちょっとで「じゃあ」と言って席を立ち、また次の店へ移動する。

 そうやって、一晩で4、5軒回り、最後はお抱え運転手の待つセンチュリーの中でグテッと脱力しちゃう。店にお金を払いに回るようなもんです。店で業界の常連に会って話をしたりしてたから、営業にもなっていたんでしょう。まあ、一緒に裸になったこともありましたけど(笑い)。

 みのさんのお酒は陽気。説教なんて一度もない。秋葉原駅前の物売りのマネとか、話芸を展開したり、お酒のうんちくを語ったり。人をもてなすのも大好きで、正月の逗子のご自宅(当時)での集まりは恒例でした。会社の役職者から業界人、近所の人まで十数人が集まっていました。みのさんは寿司を握って振る舞ったりもしてくれた。

 家は最初は建て売りだったのに、行くたびに「隣の家を買っちゃって」と倍になり、また次の年も「隣を……」とみるみる広くなっていきました。「家がうるさいから、隣がみんないなくなっちゃったのかな」なんて冗談言ってましたけど、すごいですよね。

 集まりには文化放送に入社して程ない頃からお邪魔しましたが、「ガールフレンドを連れてくるのが決まり」と言われ、初めて呼ばれた時、直前にたまたま出会ったOLを連れていきました。でも、彼女、酒に弱くて。勧め上手なみのさんに乗せられて飲むうちに気を失っちゃった。慌てて寝室に連れていって寝かせて休ませ、みのさんの奥さんがいろいろ介抱してくれました。そのOLが今の僕の奥さん(笑い)。

■バブル期の忘年会は豪華景品が当たり前だったが今は・・・

 バブルの頃は出演番組の忘年会も派手でね。多い時は100人以上でディスコやカラオケ店を借り切っていました。たいてい抽選会があるのでその時々、入手困難なユニークな景品を出すために、毎年12月に入るとあれこれ手を尽くさなくちゃいけなくて大変。品薄の時のたまごっちやニンテンドーのゲーム機、ゴルフのパター……。宝くじ30万円分、銘柄牛1頭なんて豪華景品を提供する俳優もいました。それが今やスタジオで缶ビールに紙コップで「お疲れさまでした」。図書券を配るのがせいぜい。

 でも、量を飲んだといえば、バブルの後の40代かな。仕事の付き合いもありましたし、個人的にも会社の同期とか一緒に働いていた仲間と楽しみました。焼酎がはやれば焼酎、日本酒がおいしいと言われれば日本酒。静岡の初亀という酒蔵で原酒をいただいた時はおいしかった!

 酒に強いと勘違いして失敗もしました。ある時飲んでるうちにどんどん楽しくなっちゃって、タクシーで帰宅したのはよかったけど、自宅マンションのオートロックの番号を思い出せない。何度か試みたんですけどエラーばっかりで酔いもさめてきて。仕方なく、エントランスの脇に置いてあった応接セットのソファに横になったけど、冬だから寒くて寒くて。朝になって掃除の人に「もしもし」と起こされ、着替える間もなく、そのまま出勤。いやもう反省しました。

■マイブームはクラフトビール

 50歳を過ぎてからはお酒を味わって飲むようになりました。今は夜、英語学習をするので、寝る前に1杯だけをゆっくりと。マイブームはクラフトビールです。味が柑橘系だったり、コーヒー系だったり、明らかに異なってておいしい。家に20本くらいストックし、「今日はオレンジ系にしよう」とか気分に合わせて味わって飲む。酔おうなんて気はないから、1本で十分なんですね。

 クラフトビールは単価がちょっと高いから、飲み過ぎ防止にもなる(笑い)。長野の高原ビールや湘南ビール、八ケ岳ビールを通販で取り寄せたりするけど、送料も結構かかる。でも、高いおかげで自然とブレーキが利き、体重は5キロ、ウエストは14センチも落ちました。クラフトビールは今の私の唯一のぜいたくですけど、結果的に、体にもよかったですね!

 (取材・文=中野裕子)

◇2018年11月、「大人の品格を身につける 語彙力練習帳」(宝島社)を出版。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    今田美桜に襲い掛かった「3億円トラブル」報道で“CM女王”消滅…女優業へのダメージも避けられず

  2. 2

    陰謀論もここまで? 美智子上皇后様をめぐりXで怪しい主張相次ぐ

  3. 3

    実は失言じゃなかった? 「おじいさんにトドメ」発言のtimelesz篠塚大輝に集まった意外な賛辞

  4. 4

    国分太一が「世界くらべてみたら」の収録現場で見せていた“暴君ぶり”と“セクハラ発言”の闇

  5. 5

    長嶋一茂は“バカ息子落書き騒動”を自虐ネタに解禁も…江角マキコはいま何を? 第一線復帰は?

  1. 6

    嵐ラストで「500億円ボロ儲け」でも“びた一文払われない”性被害者も…藤島ジュリー景子氏に問われる責任問題

  2. 7

    27年度前期朝ドラ「巡るスワン」ヒロインに森田望智 役作りで腋毛を生やし…体当たりの演技の評判と恋の噂

  3. 8

    "お騒がせ元女優"江角マキコさんが長女とTikTokに登場 20歳のタイミングは芸能界デビューの布石か

  4. 9

    独立に成功した「新しい地図」3人を待つ課題…“事務所を出ない”理由を明かした木村拓哉の選択

  5. 10

    Snow Manの強みは抜群のスタイルと、それでも“高みを目指す”チャレンジ精神

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    安青錦は大関昇進も“課題”クリアできず…「手で受けるだけ」の立ち合いに厳しい指摘

  2. 2

    「立花一派」の一網打尽が司法の意志…広がる捜査の手に内部情報漏した兵庫県議2人も戦々恐々

  3. 3

    「コンプラ違反」で一発退場のTOKIO国分太一…ゾロゾロと出てくる“素行の悪さ”

  4. 4

    「ロイヤルファミリー」視聴率回復は《目黒蓮効果》説に異論も…ハリウッドデビューする“めめ”に足りないもの

  5. 5

    国分太一は人権救済求め「窮状」を訴えるが…5億円自宅に土地、推定年収2億円超の“勝ち組セレブ”ぶりも明らかに

  1. 6

    マエケン楽天入り最有力…“本命”だった巨人はフラれて万々歳? OB投手も「獲得失敗がプラスになる」

  2. 7

    今の渋野日向子にはゴルフを遮断し、クラブを持たない休息が必要です

  3. 8

    元プロ野球投手の一場靖弘さん 裏金問題ドン底を経ての今

  4. 9

    米中が手を組み日本は「蚊帳の外」…切れ始めた「高市女性初首相」の賞味期限

  5. 10

    マエケンは「田中将大を反面教師に」…巨人とヤクルトを蹴って楽天入りの深層