市側と運営の対立が表面化「熱海国際映画祭」の仰天舞台裏
1日に終了した「第2回熱海国際映画祭」で熱海市と運営側の対立が表面化している。
発端は、昨年開催した第1回映画祭で熱海市から500万円の負担金と文化庁から1500万円の助成金の合計2000万円が支払われたにもかかわらず、5月の仮決算で1465万円の赤字が地元紙等で報じられたことにある。その後、映画祭を運営する実行委員会のトップ、業務執行担当だった髪林孝司氏が事実上の解任。市は第2回映画祭から撤退、髪林氏らが独自で映画祭を決行し、桃井かおり(67)らが手作りのレッドカーペットを歩いた。会場は3カ所、来場者は550人でネット上では“残念な国際映画祭”と話題に。途中までボランティアで関わった、映像作家の永田雅之氏がこう言う。
「今回そこまでして開催した理由はコンペ作品を上映するためなんです。出品料を1作品に3000~4000円徴収していて、応募が1200作品ほどあったんです。たとえ受賞者は出来レースだとしても、開催しないと返金しなければならない。運営はメチャクチャで字幕の制作を依頼しておきながら突然連絡が途絶えたり、決定事項はどんどん変わるからボランティアも右往左往しました。うちの妻は昨年、レッドカーペットを浴衣で歩く企画を請け負い、浴衣のレンタルと着付け30万円相当が未払いです。熱海ではそんな話が山積していますよ。人材はボランティアで賄い、コンペ出品料、協賛金など他収入もあるのに大赤字というのも謎。“熱海が映画の街になれば”という地元愛を利用された感が否めません」