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てれびのスキマ 戸部田誠ライタ―

1978年生まれのテレビっ子ライター。最新著「王者の挑戦『少年ジャンプ+』の10年戦記」(集英社)、伝説のテレビ演出家・菅原正豊氏が初めて明かした番組制作の裏側と哲学をまとめた著者構成の「『深夜』の美学」(大和書房)が、それぞれ絶賛発売中!

最高のムチャブリに応えたアンタ山崎の復活アドリブ漫才

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 たびたび柴田は山崎とはよく一緒に飲んでいると、関係が良好であるとアピールしていたが、山崎から柴田の話題を触れることはなかった。ことコンビのことは山崎に触れにくいような、まさに「アンタッチャブル」な話題になっていた。

 実は柴田は話し合いの中で「いったん自分の活躍がちゃんと出来るまで待ってて」と山崎に言ったという(CBC「本能Z」16年3月12日)。そうでなければ、山崎が手を差し伸べているみたいになってしまうからだ。それから数年経ち、柴田は休業前に勝るとも劣らない活躍を見せていた。まさにコンビ復活の機は熟したのだ。

 アンタッチャブルが売れていない時期から、有田に世話になっていたことはよく知られている。特に山崎は半ば彼のマネジャーのように常に一緒にいた。芸人を辞め、このまま座付き作家になろうと思っていたほど。有田に「キャラがない」と言われれば、言われるままにヒゲを伸ばし山男のようにもなった。そんなときも「有田さんに言われて」などと言わないのが“紳士協定”だった。それを言ってしまうと、途端につまらなくなるからだ。

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