木村花さんの死を招きついに打ち切り…「テラハ」の罪と罰

公開日: 更新日:

 23日、若くして生涯を終えた女子プロレスラーの木村花さん(享年22)。彼女を精神的に追い詰めたネットリンチの原因は、恋愛リアリティー番組「TERRACE HOUSE TOKYO 2019-2020」(略してテラハ/フジテレビ系・Netflix)の出演だった。フジテレビとNetflixは当面放映を見合わせていたが、27日にフジテレビが放送の打ち切りを発表した。メディア論の研究者で、テレビの制作現場にも精通する同志社女子大学の影山貴彦教授に「テラハ」の功罪について聞いた。

 ――事件の根本問題はどこにあるのか。

「テレビの作り手、受け手双方のレベルの低下と言えます。リアリティー番組という安易な演出と、番組を真に受けて、すぐに怒りを発する視聴者、両方に原因があるでしょう」

 ――木村バッシングのきっかけは「コスチューム事件」。共演者の男性が彼女のプロレスコスチュームを洗濯。乾燥機にかけてしまい、変色、縮んでしまったことに木村が激怒したことだった。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  2. 2

    高市政権の物価高対策はもう“手遅れ”…日銀「12月利上げ」でも円安・インフレ抑制は望み薄

  3. 3

    元日本代表主将DF吉田麻也に来季J1復帰の長崎移籍説!出場機会確保で2026年W杯参戦の青写真

  4. 4

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  5. 5

    京浜急行電鉄×京成電鉄 空港と都心を結ぶ鉄道会社を比較

  1. 6

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  2. 7

    【時の過ぎゆくままに】がレコ大歌唱賞に選ばれなかった沢田研二の心境

  3. 8

    「おまえもついて来い」星野監督は左手首骨折の俺を日本シリーズに同行させてくれた

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾