著者のコラム一覧
堀田秀吾明治大学教授、言語学者

1968年生まれ。言語学や法学に加え、社会心理学、脳科学の分野にも明るく、多角的な研究を展開。著書に「図解ストレス解消大全」(SBクリエイティブ)など。

「自分にとって大切だ」と受け止められるとやる気は上がる

公開日: 更新日:

「人は『自分らしい』と感じる行動を選びやすく、行動が持続しやすくなる」と示すミシガン大学のオイサーマンとデスティンの研究(2010年)があります。

 彼らは、自分らしさが勉強のやる気にどう影響するかといったことを、さまざまなアプローチから研究しているのですが、その一つに中学生をランダムに、次の2つのグループに分けるという実験を行っています。

 グループ①には、「大学に行くには、すごくたくさんの学費がかかる」と教え、その学費をどうやって払うか考えさせる。グループ②には、「家庭にお金がなくても、学費を支援してもらえる制度がしっかり用意されているから、誰でも挑戦できる」と教える。

 その後、生徒たちに「今夜、宿題や勉強をどれくらいがんばる予定ですか?」と尋ねたところ、より可能性が開かれていると教わったグループ②の方が、「たくさん勉強する」と答え、実際に家で宿題をがんばる確率が上がることが判明しました。

 一方、①は現実的なお金の問題を意識したことで、「どうせ自分には無理だ(自分らしくない)」とあきらめる傾向にあったといいます。

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