奈良県立民族博物館の収蔵庫パンク報道で注目 廃棄予定の資料はなぜ売れない? 考えられる解決策
博物館の収蔵庫のスペースが不足しているため、これまでに収蔵してきた資料は廃棄すべきか──。そんな議論がSNS上で巻き起こっている。キッカケは、「奈良県立民俗博物館」の収蔵庫がパンクし、展示室に農機具や民具などの収蔵品があふれていると報じられたことだった。
奈良県の山下真知事が対策として、「廃棄処分を含めて検討」という趣旨の発言をしたため、「知事は文化を大切にしない」「維新の会は文化を破壊しようとしている」などと批判が起こった。結局、譲渡や廃棄の前提となる「除籍」についてのマニュアルが3月にまとまり、他施設への譲渡を優先し、著しい損傷や修復不可能な損傷などがあるものについては廃棄の候補とする基準を定め、「安易な除籍は行わない」ことが明記された。処分される資料は一部にとどまるようだが、収蔵庫が満杯になっている博物館は全国的に多く、悩みを抱えている学芸員は少なくない。
■「古い鎌や鍬が欲しいですか?」
SNS上では、廃棄ではなくオークションなどで「売る」ことも検討すべきではないか、という声もあがる。そんな人たちの根拠は、「物自体が残るので売る方が遥かにいい」「どんなものでも集めているコレクターはいる」といったものだ。筆者の知人の古物商は、「冷静に考えてほしい」と前置きしてこう言った。

















