修繕積立金の怪(1)積立金の上昇はマンションの価格の下落「その家、買ってはいけない」滝島一統著

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 マンションの老朽化などで必要な修繕積立金。いまそれが狙われている!

  ◇  ◇  ◇

「その家、買ってはいけない」滝島一統著

 ぐいっと腕を組んで笑顔の著者近影。どこかで見た覚えが……。そう思ったらユーチューブで「不動産Gメン」を名乗って70万人ものチャンネル登録者を誇るのが著者だ。

 本書が教えるのは投資によさそうな不動産を「俯瞰で」見極める目。マンションには修繕積立金がつきものだが、著者は「積立金の上昇は、マンションの価値の下落」と言い切る。建物の老朽化、住民の高齢化。さらに住民が亡くなっても相続人が不明のまま放置された部屋では、管理費も修繕積立金も未払いになる。究極の手段は管理組合がその部屋を競売にかけることだが、それでも誰も落札しないということがあるのだ。

 これを防ぐためにはマンションの防水、配管、エレベーターをしっかり点検する。リフォームされたきれいな部屋でも水漏れリスクはあり、配管工事の有無は重要事項説明書にも通常は記載されないから、買い手が自分から確認しなければならない。床下に埋め込まれたコンクリートのスラブ(床板)の下を給排水管が通っている場合、それが専有部分か共有部分かで修繕費用の責任が分かれるが、管理規約には書いていない場合も多いのだ。さすがGメンだけあって説明が具体的だ。

(PHP研究所 1210円)

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