HIROTSUバイオサイエンス 広津崇亮社長(1)線虫がんリスク検査を発明した“科学者CEO”

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「私は、がんが怖くない時代をつくりたいんです」──そう語る広津崇亮(54)は、尿に含まれる“がん特有のにおい”を嗅ぎ分ける小さな生物「線虫」を利用し、全身23種類のがんリスクを評価する1次スクリーニング検査「N-NOSE(R)」を発明した“科学者CEO”だ。

 2016年に同社を設立、20年の本格販売開始から5年で累計100万検体を突破し、8月で創業10周年を迎えた。25年度は創業以来初となる黒字化も達成。N-NOSEの販売当初は冷凍での輸送が必要だったが、昨年8月からはポスト投函による常温提出も可能になった。

 自宅で採尿→ポスト投函だけで済むという手軽ながんリスク検査を実現させた広津は1972年4月、山口県生まれ。

 メーカー勤務の父と栄養士の母、3学年上の姉という4人家族で、広津が1歳の時に関西に移り住み、小学2年生から高校生まで京都府京田辺市で過ごす。

 地元の公立小に通っていた広津は昭和の“ザ・野球少年”だった。

「当時は(水島新司の)漫画『ドカベン』も人気で、将来は野球選手になると思っていましたね。“中学受験”という言葉すら知らなかったので、勉強なんて真剣にやっていなくて(笑)」

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