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井筒和幸映画監督

1952年12月13日、奈良県出身。県立奈良高校在学中から映画製作を始める。75年にピンク映画で監督デビューを果たし、「岸和田少年愚連隊」(96年)と「パッチギ!」(04年)では「ブルーリボン最優秀作品賞」を受賞。歯に衣着せぬ物言いがバラエティ番組でも人気を博し、現在は週刊誌やラジオでご意見番としても活躍中。

70年代を恋しく思う…世間を覆う閉塞感はいつまで続くのか

公開日: 更新日:

 70年代が恋しいよ。昔はどれだけ傍若無人なヤツも、人のふりを見て我がふりを直して生きたのだ。社会をよく観察し、人をよく見て、自分を実感した。携帯電話なんて無用だった。大阪のミナミの喫茶店に行けば誰か仲間がいて、そこにザ・バンドの歌「ザ・ウエイト」が“その荷物を下ろしなよ。自由になりな。オレが運んでやるよ”なんていい感じで流れていて、気が安らいだものだ。

 本日から映画「ザ・バンド かつて僕らは兄弟だった」が劇場公開される。伝説のロックグループのドキュメンタリーだ。あの頃の人と人のぬくもりに出合えるはず。重いリュックなんか背負ってないで、息抜きに見たら。

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