井筒和幸
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井筒和幸映画監督

1952年12月13日、奈良県出身。県立奈良高校在学中から映画製作を始める。75年にピンク映画で監督デビューを果たし、「岸和田少年愚連隊」(96年)と「パッチギ!」(04年)では「ブルーリボン最優秀作品賞」を受賞。歯に衣着せぬ物言いがバラエティ番組でも人気を博し、現在は週刊誌やラジオでご意見番としても活躍中。

70年代を恋しく思う…世間を覆う閉塞感はいつまで続くのか

公開日: 更新日:

 なんて冷たいんだろ。気温じゃない。この社会だ。先日、都内で電車に乗りこんだら、あまりに気味悪かったので、次の駅で降りてしまった。こんなことは今まで一度もなかったよ。

 初めはコロナに注意で吊り革にもポールにも掴まりたくないし、人が寄っていない連結部近くの隅に行って、過ぎ去る窓外の踏切を眺めていた。――あらっ、焼きイモ屋のリヤカー屋台。そうか、もう秋なんだ。イモ屋のおっちゃんもガンバって生きてんだ。この春から夏、我は何してたんだ。

 よっし、今晩こそ、古本屋で買った歴史家の色川大吉さんの自分史でもある「ある昭和史」(中央公論新社)を読み直そうか――なんて思いながら。

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