著者のコラム一覧
吉田隆記者、ジャーナリスト

1984年に写真週刊誌「FRIDAY」の創刊準備メンバーとして専属記者契約を結ぶ。87年の大韓航空機爆破事件では、犯人の金賢姫たちが隠れていたブダペストのアジトを特定、世界的に話題となる。初代「張り込み班チーフ」として、みのもんたや落合博満の不倫現場、市川染五郎(現・松本幸四郎)や石原慎太郎の隠し子、小渕恵三首相のドコモ株疑惑などジャンルを問わずスクープ記者として活躍。

<93>通夜の後、喪主の早貴被告は寿司桶をきれいに平らげた

公開日: 更新日:

「皆さん、お疲れさまでした。故人を偲び歓談をしたいと思います」

 5月29日の通夜の後、斎場の3階広間の長いテーブルには、寿司やつまみのセットが並んだ。テーブルの両側には野崎幸助さんの遺族の兄夫婦と妹さん、アプリコの従業員全員が腰かけ、端の方にヒゲのMと元従業員のS、そして早貴被告、家政婦の大下さんが座った。そもそも、この座る位置からしておかしいのであって、喪主である早貴被告は中央にいて皆に頭を下げる立場なのに、端っこに腰かけて挨拶すらしなかった。

 脇の部屋には斎場から運ばれてきた棺桶と遺影が置かれてロウソクがともっていた。

「皆さん、兄を助けてくださってありがとうございました。面識がない方ばかりなので自己紹介していただけませんか?」

 妹さんが若い従業員たちに声をかけて、一人一人が名乗ってドン・ファンとの思い出を短くしゃべった。早貴被告と大下さんやヒゲのMとSは、彼らの話に全く関心がないようで、勝手に話をして目の前に置かれている寿司にせっせと箸を伸ばし、ビールを口に運んでいる。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    立花孝志氏はパチプロ時代の正義感どこへ…兵庫県知事選を巡る公選法違反疑惑で“キワモノ”扱い

  2. 2

    タラレバ吉高の髪型人気で…“永野ヘア女子”急増の珍現象

  3. 3

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  4. 4

    中山美穂さんの死を悼む声続々…ワインをこよなく愛し培われた“酒人脈” 隣席パーティーに“飛び入り参加”も

  5. 5

    《#兵庫県恥ずかしい》斎藤元彦知事を巡り地方議員らが出しゃばり…本人不在の"暴走"に県民うんざり

  1. 6

    シーズン中“2度目の現役ドラフト”実施に現実味…トライアウトは形骸化し今年限りで廃止案

  2. 7

    兵庫県・斎藤元彦知事を待つ12.25百条委…「パー券押し売り」疑惑と「情報漏洩」問題でいよいよ窮地に

  3. 8

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 9

    大量にスタッフ辞め…長渕剛「10万人富士山ライブ」の後始末

  5. 10

    立花孝志氏の立件あるか?兵庫県知事選での斎藤元彦氏応援は「公選法違反の恐れアリ」と総務相答弁