うつ病の新ガイドラインは「薬中心」から「人中心」へ転換
うつ病は、薬をもらって様子を見るもの──そんなイメージを持っている方も多いかもしれません。しかし、その考え方が大きく変わりつつあります。
日本うつ病学会は約9年ぶりに「うつ病診療ガイドライン2025」を公表しました。
今回の特徴は、従来の見直しではなく、最新の科学的根拠に基づいてゼロから作り直された点にあります。
では、何が変わったのでしょうか。ポイントは大きく3つです。まずひとつ目は、「医師と患者が一緒に治療を決める」という考え方です。これまで治療は医師主導になりがちでしたが、新しいガイドラインでは、患者さんの生活や価値観、副作用への不安、費用なども踏まえた納得できる選択が重視されています。
2つ目は、「ひとりひとりに合わせた治療」です。軽いうつ病では、いきなり薬に頼るのではなく、休養や生活リズムの見直し、病気についての理解を深めることが優先されます。また、子供では「イライラ」として症状が出ることがある一方、高齢者では持病との兼ね合いが重要になるなど、年齢による違いも細かく考慮されています。


















