著者のコラム一覧
酒向正春ねりま健育会病院院長

愛媛大学医学部卒。日本リハビリテーション医学会・脳神経外科学会・脳卒中学会・認知症学会専門医。1987年に脳卒中治療を専門とする脳神経外科医になる。97~2000年に北欧で脳卒中病態生理学を研究。初台リハビリテーション病院脳卒中診療科長を務めた04年に脳科学リハビリ医へ転向。12年に副院長・回復期リハビリセンター長として世田谷記念病院を新設。NHK「プロフェッショナル 仕事の流儀」(第200回)で特集され、「攻めのリハビリ」が注目される。17年から大泉学園複合施設責任者・ねりま健育会病院院長を務める。著書に「患者の心がけ」(光文社新書)などがある。

松尾雄治さん(3)「勉強なんかするな」「運動だけやってろ」「五感を磨け」のユニーク教育

公開日: 更新日:

 1985年1月15日、新日鉄釜石と同志社大の日本選手権決勝が国立競技場で行われました。この試合が引退試合になった松尾さん。化膿性足関節炎で左足首は腫れあがり、大きく切開された痕もそのままでした。

  ◇  ◇  ◇

 ──切開で膿を抜いた後どうされましたか?

「ドレインというチューブみたいなものを傷口に入れて、膿を抜いてました。抗生物質を飲んで安静にしていましたが、決勝戦まで10日もない。とてもじゃないが、試合に出られるような状態ではありませんでした」

 ──それでも出たんですよね。

「苦楽を共にした主将の洞口孝治から『5分でも10分でもいいから出てくれ』と言われ、新日鉄のお偉いさんからも『何万人ものお客さんが君を見に来るんだぞ』と諭されました。ですから、ちょっと出てダメだったら、すぐ交代するつもりだったんです」

 ──それでもフル出場されたんですよね。

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