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菅谷齊東京プロ野球記者OBクラブ会長

1943年、東京都生まれ。共同通信社でV9時代の巨人をはじめ、阪神などを担当。1970年代からメジャーリーグも取材した。野球殿堂選考代表幹事を務めたほか、三井ゴールデングラブ賞設立に尽力。現在は東京プロ野球記者OBクラブ会長。

日本ハムで起きたプロ野球史上ワーストクラスで情けなくみっともない出来事

公開日: 更新日:

 90年の歴史を誇るプロ野球でこれほど情けなくみっともない出来事はないだろう。

 新庄監督人気で北海道のファンを熱くさせている日本ハムがその舞台、彼らがパ・リーグに初登場した1974年のことである。前年の日拓フライヤーズから経営を引き継いだ日本ハムは、“魔術師”こと三原脩が球団社長となり、監督に“怪童”中西太の布陣で臨んだ。中西は三原の娘婿という関係である。選手の中心は“安打製造機”の張本勲だった。

 シーズン前、選手獲得のテストを行った。そこへやって来たのがバール・スノーという自称「右投げ」の米国人サラリーマン。貿易関係のビジネスで来日したというのだが、ピッチングをさせると球威はある、変化球は鋭い……。掘り出し物とフロントは喜び、3月下旬に契約。エースナンバー「18」を与えた。

 4月に初月給を手渡して二軍でのテスト登板も決まっていたのだが……その前日に姿を消してしまった。球団は失踪と大騒ぎ。スノーの知人によると、米国に帰国した理由は「ホテルに脅迫電話がかかってきた」「暴漢に襲われた」……。

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