小室眞子さんがビザ失効で一時帰国? その程度のことで元皇族が左右されることはない

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 アメリカ・ニューヨーク州の司法試験が2度目も「不合格」と伝えられた小室圭さんは、この7月に3回目の挑戦をするという。

 勤務先には今も出勤しているそうだが、小室さんが不合格だったせいで、今にも日本に帰国するのではないかと報じられている。その理由は、就労ビザの取得がむずかしくなり、現在のビザが失効すれば国外に出るしかなく、配偶者ビザで滞在している眞子さんも同様だから小室さん夫婦が日本に一時帰国するというのだ。たしかにビザが切れれば強制退去になるのだからもっともらしく聞こえるのだが、果たしてそうだろうか。

「それはあり得ないでしょう。日本に帰るはずがありません。帰国したとして、日本でなにをするんですか? 帰っても嫌いなマスコミに監視されるだけで、おそらく部屋から一歩も出られないのではないですか。マスコミに囲まれて仕事なんてできないでしょう。それに小室さんは眞子さまの夫ですよ。あり得ないですよ」

 宮内庁関係者は一刀両断にこう言った。

■ビザ切れトラブルで帰国なら日本のメンツが潰れる

 4年間もマスコミの批判に耐えて、ついに小室さんとの結婚を成就し、その手続きが終わったとたん、眞子さんが「拠点に」と頼んでいたニューヨークに去ったのだ。昨年10月の結婚の記者会見をおぼえている方もいるかと思うが、これまで批判してきたマスコミを「一方的な臆測」と断じて精いっぱいの敵愾心を示した。そんな眞子さんが、ビザぐらいで日本に帰国するとは思えない。

 こう書くと、「いやいや、一般人にすればビザが切れるかどうかは大問題ですよ」と言われるだろう。たしかにビザが切れれば不法滞在になって国外退去になる。そうなったら一民間人では何ともしがたいはずだが……。

「雑誌を読むと、眞子さまのことは一般人であることを前提に書かれています。確かに結婚されて皇籍を離れたのですから、今の眞子さまは一般人であることには間違いありません。でも、一般人であると同時に、『元皇族』という特別な方であることを忘れています。一般人になっても皇室と切れたわけではないのです。国としてできる限りの配慮をするのは当然でしょう」(前出の関係者)

 特権を「悪」とみる向きもあるが、特権なしに皇室という存在は維持できない。もし天皇が、あるいは皇族が一般国民と同じ待遇なら、果たして「畏敬」を示すことができるだろうか。一般国民との違いを目に見える形で示すのが特権ではないだろうか。先日も秋篠宮さまが明治天皇陵や伊勢神宮を参拝されたが、もちろん大勢の警備がついた。これも特権であると同時に、特別な存在であることを示す装置ではないだろうか。

 国が眞子さんのビザ取得に配慮するぐらいは、当然のささやかな特権だろう。それをとやかくいう人がどれほどいるだろうか。

 仮に国(宮内庁)がなにもせず、眞子さんがビザの問題でトラブって帰国するということにでもなれば、いったい誰が困るだろうか。メンツが潰れる日本国だろう。眞子さんは、たしかに法律上は一般人だが、海外から見れば2000年続いた皇室の末裔であり、一目置かれる存在である。その眞子さんが、ビザの問題で帰国するなんてことにでもなれば、日本の恥として伝えられるだろう。まともな国なら、そういう状況になる前に陰でサポートして対処しているはずである。つまり、眞子さんがビザのことで悩むはずがなく、よって日本に帰国するという選択肢にはなり得ないということだ。

 もちろん帰国しない理由はそれだけではないはずだ。 (つづく)


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