日本流芸能界の終焉を告げる判決…芸能プロがタレントに支払い求めた違約金1000万円は無効に

公開日: 更新日:

「先日、K-POPアイドルとして活動していた日本人女性4人組に対し、減量指示に従わず、セカンドシングル制作ができなくなったとして、事務所が損害賠償請求した裁判と同じ判決といえる。労基法により女性の求めた契約解除は有効で、違約金も認められない。セクハラ、パワハラが横行し、奴隷のようにこき使われたりしてきたタレントたちには朗報というか、ようやく奴隷状態から解放される流れができたのではないでしょうか」

■「経費が回収できない」

 アイドルや俳優が、コンサートや舞台公演の際、チケット販売枚数のノルマを課されたりしてきたが、そうした残酷物語に終止符が打たれることになる。そう期待し望むタレント関係者は多いだろうが、芸能プロ側はこう主張する。

「歌手ならデビューまでのレッスン、売り出しに莫大な経費がかかっている。そうやってデビューさせ、さらに売れてやっと経費が回収できる業界。途中で投げ出されたらたまらないが、それも裁判で許されているとなると、そもそも売り出しからできなくなる、やらないという事務所が増えるだろうし、実際そうなっていますよ」

 芸能界で売れたい夢を持つタレント志望者は、昔も今も少なからずいる。そうした志望者を対象に発声やダンスをレッスンし、高額な指導料を請求する業者が増えているのも、これまでの業界の育成方法がなくなってきた証左だという。日本流芸能界の功罪やいかに。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    映画「国宝」ブームに水を差す歌舞伎界の醜聞…人間国宝の孫が“極秘妻”に凄絶DV

  2. 2

    「時代と寝た男」加納典明(22)撮影した女性500人のうち450人と関係を持ったのは本当ですか?「それは…」

  3. 3

    慶大医学部を辞退して東大理Ⅰに進んだ菊川怜の受け身な半生…高校は国内最難関の桜蔭卒

  4. 4

    TOKIO解散劇のウラでリーダー城島茂の「キナ臭い話」に再注目も真相は闇の中へ…

  5. 5

    国分太一の不祥事からたった5日…TOKIOが電撃解散した「2つの理由」

  1. 6

    国分太一は会見ナシ“雲隠れ生活”ににじむ本心…自宅の電気は消え、元TBSの妻は近所に謝罪する事態に

  2. 7

    輸入米3万トン前倒し入札にコメ農家から悲鳴…新米の時期とモロかぶり米価下落の恐れ

  3. 8

    「ミタゾノ」松岡昌宏は旧ジャニタレたちの“鑑”? TOKIOで唯一オファーが絶えないワケ

  4. 9

    中居正広氏=フジ問題 トラブル後の『早いうちにふつうのやつね』メールの報道で事態さらに混迷

  5. 10

    くら寿司への迷惑行為 16歳少年の“悪ふざけ”が招くとてつもない代償