次の南海トラフ巨大地震は「2035年をピークに前後5年」と専門家…しかも3連動の可能性を指摘

公開日: 更新日:

 東日本大震災から14年。東日本で起きた大地震に対して、西日本で起きるリスクが高いのが南海トラフの巨大地震だ。南海トラフ巨大地震の対象は三つの場所、静岡沖の東海地震、名古屋沖の東南海地震、四国沖の南海地震と分かれ、さらにもう一つ、九州沖の日向灘地震の四つの地震が連動して、南海トラフ巨大地震が予想される。「大人のための地学の教室」(ダイヤモンド社)の著者で、京都大学名誉教授の鎌田浩毅氏(火山学)は、「2030年代でいまから約10年後」の発生を予想しているという(同書から一部抜粋・再編集しています)。

  ◇  ◇  ◇

 ──「2025年7月の大災害」が世間を騒がせましたが、現実として発生はいつになると予測していますか。

 2035年をピークにしてその前後の5年です。すなわち、2030年から40年までの「2030年代」と私は表現しています。南海トラフ巨大地震はこれまでも何回も発生していて、その都度大きな被害をもたらしてきました。だいたい百年に一回ぐらいの歴史です。また、江戸時代に宝永地震(1707年)、安政南海地震(1854年)、昭和南海地震(1946年)が起きています。それらは先ほどお話ししたように、名古屋沖の東南海地震、四国沖の南海地震が連動しています。『大人のための地学の教室』(ダイヤモンド社)にも詳しく説明しましたが、地殻変動のデータから次の南海トラフ巨大地震が起きる時期は2030年代とされています。

■関連キーワード

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    国分太一が「世界くらべてみたら」の収録現場で見せていた“暴君ぶり”と“セクハラ発言”の闇

  2. 2

    清原和博氏が巨人主催イベントに出演決定も…盟友・桑田真澄は球団と冷戦突入で「KK復活」は幻に

  3. 3

    巨人今オフ大補強の本命はソフトB有原航平 オーナー「先発、外野手、クリーンアップ打てる外野手」発言の裏で虎視眈々

  4. 4

    元TOKIO松岡昌宏に「STARTO退所→独立」報道も…1人残されたリーダー城島茂の人望が話題になるワケ

  5. 5

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  1. 6

    実は失言じゃなかった? 「おじいさんにトドメ」発言のtimelesz篠塚大輝に集まった意外な賛辞

  2. 7

    高市首相のいらん答弁で中国の怒りエスカレート…トンデモ政権が農水産業生産者と庶民を“見殺し”に

  3. 8

    ナイツ塙が創価学会YouTube登場で話題…氷川きよしや鈴木奈々、加藤綾菜も信仰オープンの背景

  4. 9

    高市首相の台湾有事めぐる国会答弁引き出した立憲議員を“悪玉”にする陰謀論のトンチンカン

  5. 10

    今田美桜「3億円トラブル」報道と11.24スペシャルイベント延期の“点と線”…体調不良説が再燃するウラ