僕はどんな批判も「そういう意見もあるんだ」と受け入れちゃうんです

公開日: 更新日:

 そんな修羅場を経験した落語家は、客と喧嘩して会場から追い出し、裁判沙汰になった立川談志くらいであろう。

■いろいろ言って下さるだけありがたい

「でも、前にも言った通り、僕はどんな批判も、『そういう意見もあるんだ』と受け入れちゃうんです。いろいろ言って下さるだけでありがたいと」

 打たれ強いのか寛容なのか、そこが正蔵の強みとも言える。そして、14年、柳亭市馬が落語協会会長に就任したのに伴い、市馬の指名で正蔵は副会長に就任する。

「言われた時は驚きましたが、会長を補佐する役目ならと、引き受けました」(つづく)

(聞き手・吉川潮)

▽林家正蔵(はやしや・しょうぞう) 1962年、東京生まれ。本名・海老名泰孝。78年に父である先代の林家三平に入門。前座名は「こぶ平」。80年、三平没後、林家こん平門下へ。81年、二つ目昇進、87年、真打ち昇進。2005年に9代目「林家正蔵」を襲名。10年、落語協会常任理事に就任。14年、落語協会副会長に就任。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高画質は必要ない? 民放各社が撤退検討と報じられた「BS4K」はなぜ失敗したのですか?

  2. 2

    大手家電量販店の創業家がトップに君臨する功罪…ビック、ノジマに続きヨドバシも下請法違反

  3. 3

    落合監督は投手起用に一切ノータッチ。全面的に任せられたオレはやりがいと緊張感があった

  4. 4

    自民党総裁選の“本命”小泉進次郎氏に「不出馬説」が流れた背景

  5. 5

    「二股不倫」永野芽郁の“第3の男”か? 坂口健太郎の業界評…さらに「別の男」が出てくる可能性は

  1. 6

    今思えばあの時から…落合博満さんが“秘密主義”になったワケ

  2. 7

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性

  3. 8

    三谷幸喜がスポーツ強豪校だった世田谷学園を選んだワケ 4年前に理系コースを新設した進学校

  4. 9

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  5. 10

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋