山田洋次監督に言われた「あなたにうまい演技は望んでません。あなたの人柄が出ればいい」

公開日: 更新日:

 正蔵は本業以外に、俳優としても活躍している。映画は、山田洋次監督作品の「家族はつらいよ」シリーズ3作に出演している。

「きっかけは、小朝兄さんに『頓馬の使者』をやってみないかと言われたことです。監督が小さん(先代)師匠に書き下ろした創作落語です。やる気になって、監督の許可を得るためにお会いしました。監督は、『いいですよ。ただ、条件があります。私の前で一度やってみて下さい』と言う。それで、稽古を重ねてから松竹の稽古場へ伺いました。座布団に座ると、『じゃあ始めましょう。用意、スタート!』(笑)。撮影と同じなんです。演じたら、ダメ出しの連続です。結局、3回も監督の前でやりました」

 その後、映画出演のオファーがあったという。

「なんと、木村拓哉さん主演の時代劇、『武士の一分』です。桃井かおりさんのご主人の役で、もちろん出たかったんですが、ちょうど正蔵襲名でめちゃくちゃ忙しい時期で、どうしても時間が取れない。泣く泣くあきらめたわけです」

 それから7年たった2013年、「東京家族」に出演する。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高画質は必要ない? 民放各社が撤退検討と報じられた「BS4K」はなぜ失敗したのですか?

  2. 2

    大手家電量販店の創業家がトップに君臨する功罪…ビック、ノジマに続きヨドバシも下請法違反

  3. 3

    落合監督は投手起用に一切ノータッチ。全面的に任せられたオレはやりがいと緊張感があった

  4. 4

    自民党総裁選の“本命”小泉進次郎氏に「不出馬説」が流れた背景

  5. 5

    「二股不倫」永野芽郁の“第3の男”か? 坂口健太郎の業界評…さらに「別の男」が出てくる可能性は

  1. 6

    今思えばあの時から…落合博満さんが“秘密主義”になったワケ

  2. 7

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性

  3. 8

    三谷幸喜がスポーツ強豪校だった世田谷学園を選んだワケ 4年前に理系コースを新設した進学校

  4. 9

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  5. 10

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋