映画「フィリップ」監督インタビュー「感情が凍り付いた男の孤独にフォーカスしています」

公開日: 更新日:

 現代のヒーローなのか、アンチヒーローなのか──。ポーランドで、長く発禁となっていた原作の映画化「フィリップ」が賛否両論である。第2次大戦下のドイツで、主人公フィリップはユダヤ人の出自を隠しつつ、ナチス上流階級の女たちを次々に籠絡していく。屈折した復讐劇。

「もっとポジティブに評価されていいキャラクターだと思う」とミハウ・クフィェチンスキ監督(73)はこう言う。

「まわりは自分の親しい人まで殺した敵だらけ。出生も明かせず、怒りと孤独感にさいなまれている。現在のウクライナ移民たちと似ているし、社会から疎外されつらい思いをしている人は日本にもたくさんいるでしょう。そんな背景を考えれば、ぐっと身近に感じられませんか」

 ──作品を通じて描きたかったのは?

「原作を読み、まさに今の世界がこういうふうだと思ったんです。愛が欠如し、その必要性、憧れはありますけど、その感情を深めていくことすらできない。ネットやSNSの普及によって、世界を深く見る、考えることができなくなっている現代人たち。簡単に洗脳されてしまいそうで、怖くもある。モラル、道徳的観点も必要ですが、それらを外して、映画を見てもらいたいと思います」

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    桑田佳祐も呆れた行状を知っていた? 思い出されるトラブルメーカーぶりと“長渕ソング騒動”

  2. 2

    長嶋一茂の「ハワイで長期バカンス&番組欠席」に大ヒンシュク !テレ朝局内でも“不要論”が…

  3. 3

    長渕剛に醜聞ハラスメント疑惑ラッシュのウラ…化けの皮が剥がれた“ハダカの王様”の断末魔

  4. 4

    「俺は帰る!」長嶋一茂“王様気取り”にテレビ業界から呆れ声…“親の七光だけで中身ナシ”の末路

  5. 5

    正捕手・甲斐拓也の骨折離脱が巨人に「プラス」の根拠とは???

  1. 6

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 7

    異常すぎる兵庫県政…中学生記者が初めて出席した定例会見での斎藤元彦知事には、表情がなかった

  3. 8

    元女優にはいまだ謝罪なし…トラブル「完全否定」からの好感度アップ図る長渕剛のイメチェンSNS

  4. 9

    キャッスルで結婚式を挙げるはずが…「派閥の親分」の一言で断念、ヒルトンになった

  5. 10

    日本ハム・レイエスはどれだけ打っても「メジャー復帰絶望」のワケ