全米オープン日本勢惨敗で考えた一流の境地…今のままでは舞台に恐れおののき、完敗するだけ
全米オープン開催コースの中でも、最も難しいと定評のあるペンシルベニア州のオークモントCC(パー70)で行われた今年の大会。近年は優勝スコアが6アンダー以上だったが、今回は1アンダーで終わった。220を超える無数のバンカー、足首まですっぽり隠れる強くて粘りのある深いラフやブッシュ、大蛇のように曲がりくねった、狭く、起伏のあるフェアウエー。ホールによっては、速さが15フィートにも達するポアナ芝のグリーンは硬く、選手の予測を超えたモンスターコースがスコアを抑えた。
サバイバルゲームを制したのはダークホースのJ・J・スポーン(34・米国)。最終日は首位から1打差の3アンダー2位からスタートし、アウトは40。普通ならズルズル後退するはずだが、表情ひとつ変えず、インは32と巻き返し通算1アンダーと、ただ一人のアンダーパーで奇跡的な逆転優勝を遂げた。
5人の日本勢は米ツアーメンバーの松山英樹だけが決勝へ進出し、通算12オーバー42位タイ。他の4人は予選2日間のみで、香妻陣一朗通算9オーバー、金谷拓実10オーバー、河本力12オーバー、杉浦悠太20オーバーと手も足も出なかった。