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山下悠毅精神科医

ライフサポートクリニック院長。精神科専門医・精神保健指導医。令和1年12月、ライフサポートクリニック(東京都豊島区)を開設。「お薬だけに頼らない精神科医療」をモットーに、専門医による集団カウンセリングや極真空手を用いた運動療法などを実施している。大学時代より始めた極真空手では全日本選手権に7回出場。07年に開催された北米選手権では日本代表として出場し優勝。

(3)なぜ盗撮をしたのか…自分でも説明できない

公開日: 更新日:

「やめたい自分」を知識と理解で高めていくこと。そして、「やりたい自分」を環境で抑えること──。「この両輪が回らなければ、依存症は治らない」と話すのは、数々の依存症患者と向き合ってきたライフサポートクリニックの山下悠毅院長。チャレンジ依存症である痴漢や盗撮も同様だ。

 公立中学校で英語教師をしていた男性(守秘義務を守るため、特定できないように一部アレンジ)を例に説明する。

「34歳のとき、自宅の向かいの家の住人を盗撮したことが始まりです。半年ほどたった頃、相手に気づかれ通報され、逮捕、勾留となり、懲戒免職に。ただ、事件は示談が成立したため不起訴処分となった」(山下院長=以下同)

 その後は学習塾の英語講師となり、問題行動も止まっていたという。

「しかし事件から3年後、無音のカメラアプリのインストールをきっかけに盗撮を再開した。常習となり、あるとき盗撮行為を通行人に気づかれ露呈した」

 その際、被害者ではなく、気づいた通行人から高額の口止め料を請求されたそうだ。怖くなった男性は、ライフサポートクリニックを受診するようになったという。

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