西武のV字回復がフロックではないワケ… 昨季どん底最下位からの“明確な変化”をOBズバリ
昨季91敗でどん底の最下位に沈んだ西武。それが今季は、首位日本ハムに3.5ゲーム差の4位と奮闘。昨季はパ史上ワーストだったチーム打率.212の貧打線も、リーグ4位の.238まで上昇した。
今井(27)や隅田(25)を筆頭とした先発陣は駒が揃っており、チーム防御率は日本ハムに次ぐ2位の2.39。27失策に至っては12球団最少だ。
西武OBの山崎裕之氏は「鳥越ヘッドコーチ、仁志野手チーフ兼打撃コーチ、大引内野守備走塁コーチら、外部の血を入れたことが奏功している」と、こう続ける。
「まず、攻撃面が大きく変わりました。今季は送りバントを決める場面ではしっかり決め、選手も追い込まれたら進塁打を意識。『セーフティーバントでも何でも塁に出てやろう』という意欲と粘り強さがある。打線をつないで相手より1点でも多く取り、投手陣がリードを守る。そうした野球が徹底できている。首脳陣がチームの方針をしっかりと選手に伝え、選手もそれを意識してオフから練習を重ねてきた成果が出ているのではないか」