著者のコラム一覧
本橋信宏作家

1956年、埼玉県所沢市生まれ。早稲田大学政治経済学部卒。私小説的手法による庶民史をライフワークとしている。バブル焼け跡派と自称。執筆はノンフィクション・小説・エッセー・評論まで幅広い。“東京の異界シリーズ”第5弾「高田馬場アンダーグラウンド」(駒草出版)発売中。「全裸監督 村西とおる伝」(新潮文庫)が、山田孝之主演でNetflixから世界190カ国同時配信決定。

膨大な映画を見て自身の血肉にするショーケンが謙遜「映画俳優と名乗るのはおこがましい」

公開日: 更新日:

「『田原総一朗の朝食』という動画が密かな人気を博している」と、前回書いたところ、田原さんご本人からX(旧ツイッター)で礼をいただいた。

 男が朝飯をつくり、胃に収めるシーンは、なぜか惹きつけられる。

 1974年に放送された「傷だらけの天使」のオープニングで、主演の萩原健一が冷蔵庫から食材を取り出して、1人朝飯のシーンが若者たちに大受けしたことがあった。

 テーマ曲(演奏・井上堯之バンド/作曲:大野克夫)の軽快なメロディーとともに、寝起きのショーケン(萩原健一)が冷蔵庫から食材を取り出し、トマト丸ごと、食卓塩を振りかけガブリ。コンビーフ缶詰を開けてガブリ。魚肉ソーセージをガブリ。牛乳瓶の口を丸ごと頬張り、蓋を開けて、飲む。

 このオープニングシーン、急きょ決まったらしく、本編を撮っている合間、カメラマンの手持ちカメラで撮影したとショーケンが回想している。

 1974年当時、街にはコンビニもなく、助監督が外に繰り出し、乾物屋で食材を買い求めた。だからコンビーフや魚肉ソーセージといった、しゃれっ気のないメニューだったのだ。

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