吉田鋼太郎は「聖パウロ学園」の禁欲生活中にシェイクスピア出会い…舞台に立ちたい一心で上智大に合格
「今もっとも色気がある役者」(映画プロデューサー)と評される吉田鋼太郎(66)。田中圭と共演した「おっさんずラブ」(テレビ朝日系)で大ブレーク。朝ドラ「あんぱん」ではヒロイン(今田美桜)の祖父役を務め、圧倒的な存在感を見せつけている。
東京・目黒区生まれ。小学校に上がると、大阪市に引っ越した。商社勤めの父は30代で課長に昇進。エリートサラリーマンだったが、突然会社を辞め、自身で事業を始め、まもなく失敗した。3年生の時、それまで通っていた私立小学校から公立に転校した。中学になると東京に戻り、日野市のマンモス団地に住んだ。
公立中学に通っていたが、高校からは私立へ。ちょい悪オヤジ風の今の姿からは想像できないが、入学したのは全寮制の男子校「聖パウロ学園」(八王子市)だった。勧めたのは母。あまり机に向かおうとしない息子が心配になり、寮に入れば、いやが応でも勉強するのではないかと考えたのだ。なお、同校は現在、共学となり、寮制度も廃止している。
母の期待通り、吉田は勉強漬けの毎日を送った。起床時間は朝5時。朝食をとる前にまず、教科書を開く。外出は禁止。学校から出られるのは夏・冬・春休みだけだった。