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牧村康正ジャーナリスト

1953年、東京都生まれ。立教大学卒業後、竹書房に入社し、漫画誌、実話誌、書籍編集などを担当。立川談志の初の落語映像作品を制作。実話誌編集者として山口組などの裏社会を20年にわたり取材。同社代表取締役社長を経て、現在フリージャーナリストとして活動。著書に「ごじゃの一分 竹中武 最後の任侠ヤクザ」「『仮面』に魅せられた男たち」(ともに講談社)などがある。

内田裕也・樹木希林「ハードロック・カップル」(3)希林がトラブルメーカーの裕也と別れなかった理由

公開日: 更新日:
樹木希林(C)日刊ゲンダイ

 内田裕也の代名詞といえば周知の通り“ロックンロール”である。裕也が言うロックの意味は“生きざま”に近いものだが、裕也が悠木千帆(のちの樹木希林)を妻に選んだ以上、千帆もまた“ロックな女”なのである。しかも若き日の千帆はかなりのハードロッカーだった。要するに、千帆の妹の荒井姿水(琵琶奏者)が評したように「非常によく切れるジャックナイフ」のごとしだったのである。

 たとえば千帆が三十三歳のとき、「婦人公論」で元プロ野球選手の田淵幸一にインタビューしたあとの感想コメントは、次のようなものである。 

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