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中川恵一東大大学病院 医学系研究科総合放射線腫瘍学講座特任教授

1960年生まれ。東大大学病院 医学系研究科総合放射線腫瘍学講座特任教授。すべてのがんの診断と治療に精通するエキスパート。がん対策推進協議会委員も務めるほか、子供向けのがん教育にも力を入れる。「がんのひみつ」「切らずに治すがん治療」など著書多数。

デーモン閣下が広島で啓蒙…がん検診を受けない人は誤解しています

公開日: 更新日:

 広島県のがん検診啓発特使を務めるデーモン閣下が、低迷する県の受診率についてテレビ番組で発言。「『健康で若いから受けない』という理由にはならない。元気な人こそ受けに行かなきゃいけないのが、がん検診なんです」と語ったことが報じられました。まったくその通りです。今回はこの点について掘り下げましょう。

 胃がん大腸がん肺がん乳がん、子宮頚がんの検診は受診することで死亡率の低下が国際的に認められています。そのため5つのがん検診は健康増進法を根拠として税金を投入し、自治体で行われています。受診率は、全国平均で5割前後。広島県は胃がんのみ全国平均を0.2ポイント上回っていますが、ほかの4つは全国平均を割り込んでいます。デーモン閣下の発言は、これを受けてのものです。

 内閣府は2023年7月、がん対策に関する世論調査を実施。過去2年以上受診していない、または一度も受けたことがない905人を対象に複数回答で受けない理由を尋ねたところ、トップ3は「心配なときはいつでも医療機関を受診できる」(23.9%)、「費用がかかり経済的に負担」(23.2%)、「受ける時間がない」(21.2%)でした。重要なのは、「心配なときに受診すればいい」です。

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