(3)宮澤喜一は英文雑誌が原因で竹下登を怒らせた
輝いていた日本は、もう遠い昔だ。世界2位だった経済大国から転落し、人口も急激に減少──と、衰退の一途をたどっている。
どうして日本は力を失ってしまったのか。どうすれば、あの時代を取り戻せるのか。
ヒントになるのが、戦後の全盛期を築いた男たちの生きざまだ。セゾングループの総帥・堤清二が語った、男たちの素顔をお届けしよう。
どんなに才能があっても、周囲が推してくれなければトップには立てない。宮澤喜一は才能に恵まれていたが、その性格があだとなって、なかなか総理になれなかった。
なかでも自民党の実力者、竹下登は強い反感を抱いていた。
「あれほど政治家に向かない人はいなかったと思います。白洲次郎さんやロックフェラーさんから『なぜ宮澤のような優秀な男が日本では総理大臣になれないのか』と言われましたが、これはなかなか説明しにくい点でした。そんな時、竹下さんに『財界では次期総理には宮澤喜一がいいという意見が強いです。宮澤さんをお願いします』とお願いに行ったことがありました」


















