内田裕也・樹木希林「ハードロック・カップル」(3)希林がトラブルメーカーの裕也と別れなかった理由
オークションで芸名を売りに出す
内田裕也の代名詞といえば周知の通り“ロックンロール”である。裕也が言うロックの意味は“生きざま”に近いものだが、裕也が悠木千帆(のちの樹木希林)を妻に選んだ以上、千帆もまた“ロックな女”なのである。しかも若き日の千帆はかなりのハードロッカーだった。要するに、千帆の妹の荒井姿水(琵琶奏者)が評したように「非常によく切れるジャックナイフ」のごとしだったのである。
たとえば千帆が三十三歳のとき、「婦人公論」で元プロ野球選手の田淵幸一にインタビューしたあとの感想コメントは、次のようなものである。




















