本橋信宏
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本橋信宏作家

1956年、埼玉県所沢市生まれ。早稲田大学政治経済学部卒。私小説的手法による庶民史をライフワークとしている。バブル焼け跡派と自称。執筆はノンフィクション・小説・エッセー・評論まで幅広い。“東京の異界シリーズ”第5弾「高田馬場アンダーグラウンド」(駒草出版)発売中。「全裸監督 村西とおる伝」(太田出版)が、山田孝之主演でNetflixから世界190カ国同時配信決定。

かつての新宿は行き場のない若者を受け入れる街だった

公開日: 更新日:

「えっと、新宿騒乱事件って何年でしたっけ? 1968年? オレ、電信柱にのぼって学生と機動隊がやりあうのを見てたから。いまのアルタあたりで」

 巨乳マイスター野田義治の青年時代は新宿とともにあった。

 広島県呉市の呉工業高校を中退し、俳優を目指し上京、劇団で稽古しながら生活費を稼ぐためにアルバイトをした。

「劇団の青年部に所属してたんですけど、月謝払いながら稽古して、場慣れするために映画やドラマの仕出し(エキストラ)をやらされましたから。通行人や喫茶店の客です。最後のほうはやっとセリフ一言二言、あるかないか。印象に残っている役? ありません。映画のオーディションも何回も何回も受けて落ちて。食っていくためにアルバイトで水商売やってたんですけど、そのうち面白くなってきて、片足踏ん張って劇団にいたんだけど」

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