腸内細菌が肺の病気の予防になる…ノルウェーの患者130人調査
慢性閉塞性肺疾患という肺の病気があります。略してCOPDと言います。COPDは主にたばこが原因の病気で、昔は肺気腫や慢性気管支炎などと言われていた肺の病気を総称したものです。
COPDはたばこが原因であることが多いのですが、数は少ないものの、たばこを一切吸わない人にも発症することがあります。また、同じようにたばこを吸っていても、なる人とならない人がいます。それはなぜなのでしょうか?
たばこ以外の生活習慣や体内環境が影響しているという説があり、原因のひとつと考えられているのが、腸内環境です。今年の呼吸器学の専門誌に、ノルウェーの単独施設で行われた臨床研究の結果が報告されています。
COPDの患者さん130人と健常者103人を比較して、その腸内環境と関連の深い、血液中の短鎖脂肪酸の量との関係を調べたところ、短鎖脂肪酸のひとつであるギ酸の濃度が倍になると、COPDのリスクが67%低下するという結果が得られました。
短鎖脂肪酸は主に腸内細菌によって産生され、腸の健康のバロメーターのひとつと考えられています。つまり、腸内環境が健康であると、肺の病気の予防にもなる可能性があるのです。短鎖脂肪酸を増やすとされている発酵食品や食物繊維を日常的に取ることが、肺の健康の秘訣であるのかもしれません。



















