著者のコラム一覧
本橋信宏作家

1956年、埼玉県所沢市生まれ。早稲田大学政治経済学部卒。私小説的手法による庶民史をライフワークとしている。バブル焼け跡派と自称。執筆はノンフィクション・小説・エッセー・評論まで幅広い。2019年、「全裸監督 村西とおる伝」(太田出版)が、山田孝之主演でNetflixで映像化配信され大きな話題に。最新刊に、「東京降りたことのない駅」(大洋図書)、「全裸編集部」(双葉社)などがある

1960年代後半 「闘争」とは男たちの最大の娯楽だった

公開日: 更新日:
60年代の新宿は血なまぐさい街だった(C)共同通信社

 東洋最大の殷賑地帯、新宿・歌舞伎町。野田青年がバーテンダーやディスコのボーイをしていた1960年代後半、歌舞伎町はいまよりも危険な街だった。

 横須賀港に寄港してつかの間のバカンスを味わおうと上陸する米兵たちのなかには拳銃を持っているやつもいた。

 夜の街に繰り出す… 

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